協会設立経緯と今後の活動

  私たちの生活にとってスポーツは極めて重要なものです。

 とりわけ、青少年がその成長過 程においてスポーツを行うことは、

体力の向上など心身の健全な発達を促進することだけ でなく、生涯を

通じてスポーツ活動を実践していく上での基礎を作ることや充実感や

達成 感を感じる機会を提供すること、自主性や協調性などを養う場を

与えることなどの大きな 役割を持っています。

 

 日本における青少年のスポーツ活動において、重要な位置を占めているのが学校における 運動部活動です。運動部活動は、第二次大戦後いくつかの曲折を経ながら日本独特の仕組 みとして広く浸透しており、文部科学省の中学生・高校生のスポーツ活動に関する調査研 究協力者会議による運動部活動の在り方に関する調査研究報告 によると、7 割以上の中学生と 約5 割の高校生が運動部活動に加入し、 ほぼすべての学校が運動部活動を設置してい ます(1)。

 

 しかし、浸透度の高さの一方で、運動部活動の支援体制は非常に脆弱なものであり、教師 や一部保護者の熱意や厚意によって支えられているというのが実情です。特に、現場の教 師の方々は、種目に関する専門的な知識や経験がないままに部活の指導を任され、指導力 の不足によって起こりうるであろう様々な事柄に対して不安を抱え、実際に発生した問題 への対処に苦慮しつつ、個々人の努力や熱意によって、何とか対応しているのです。

 

 こう した状況に対して、平成20年の「中央教育審議会答申」において「部活動について、学校 教育活動の一環として(中略)学習指導要領に記述することが必要である」との指摘がさ れ、学習指導要領に記載されるなど、行政としての取り組みも進みつつあります(2)が、 まだまだ現場が支援を必要としている状況から抜け出すには至っていません。

 

 こうした状況を踏まえ、私たちは、日本の部活動が抱える諸問題を解消することを目的に 「部活指導研究会」を立ち上げました。

 

「部活指導研究会」の活動目的

部活指導に携わる方々に対して情報提供やネットワークの構築支援などを行うこ とにより、部活動を活性化させ、部活動が果たすことのできる役割を最大限に発 揮させること

(1) 2009年のベネッセ教育研究開発センター「放課後の生活時間調査」によると、受験生(中3、高3) を除いた運動部活動平均加入率は中学生で約6割、高校生は約5割。

(2) 一例として2010年に横浜市教育委員会が「横浜の部活動 ☆☆部活動の指針☆☆」と題した部活動 ハンドブックを作成し、部活動の課題の認識、目標設定、具体的な施策の提示などを行っています。 上記目的を達成するために、私たちは以下の分野について具体的な取り組みを実施していきます。

 

○ネットワーク構築 部活に携わる指導者間のネットワークを構築し、情報交換などを通して指導者の負 担軽減を目指す

 

➢ 部活指導者掲示板の作成

➢ 部活指導研究会 メールマガジンの発行 ➢ 指導者交流会の開催

○情報提供 指導者及び部員に対する良質な情報提供を行うことにより、技術指導のレベルの向 上、部活運営に対する負担の軽減を目指す

➢ 指導技術研修会の開催

➢ 外部団体による指導者講習会情報の提供

➢ 部活運営に対する問い合わせに対する助言

➢ 部活指導教本の作成

○高い技術と触れ合う機会の提供 日本のトップレベルのプレーに接する機会を提供し、そのスポーツの持つ本来の魅 力を感じてもらうとともに、技術力向上に役立てることを目指す

➢ トップ選手によるエキシビションマッチの開催

➢ トップ選手との交流会の開催

➢ トップ選手による技術講習会の開催