月刊部活研通信

”部活顧問のための部員の心を変えるとっておきの話”

日々、部員と真剣に向かい合う方々に送ります。

 

「部員のやる気を出したい。」これが全ての指導者に共通する願いでしょう。 そのために厳しく接したり、優しく接したり、とにかく心の底に響く言葉やフレーズ、エピソードが頼りになります。

 

その気にさせ、背中を押す話はたくさんありますが、中で良いものを選りすぐって秀逸な話題を紹介しています。

 

そして、部活動を取り巻く問題についても誌面を通じて、掘り下げて考えていきたと思っています。その他、役立つ情報、日本部活指導研究協会が推薦する研修会情報もお届けします。

2019年

+9月号

+8月号

+7月号

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一般社団法人 日本部活指導研究協会(略称・部活研)
「部活研通信」
”部活顧問のための部員の心を変えるとっておきの話" < 1. 9. 10 配信 Vol.46>
info@bukatau-japan.com
http://bukatsujapan.jimdo.com/
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猛暑もそろそろ一段落でしょうか。
まだまだ体調管理は油断できませんね。
来月、10月の研修会の参加者募集中です。

さあ、今回も部活指導関連の情報をお届けします。
生徒をその気にさせ、背中を押すとっておきの話しもあります。

☆::::::::::::☆ お知らせ ☆::::::::::::☆
◎部活研通信、新規会員のご紹介のお願い
info@bukatsu-japan.com  まで、
お名前とメールアドレスを明記のうえご連絡願いします。
件名に「入会希望」とご記入下さい。

それでは、以下、今回の目次です。
☆::::::::::::☆ 目次 ☆::::::::::::☆
【1】部員の心を変えるとっておきの話
【2】部活News
【3】当協会主催研修が公認スポーツ指導者資格の更新研修に認可
【4】変化しと日本の気候風土に合わせた部活動
【5】3Keys主催「誰にも頼れない子ども「ゼロ」を目指す活動」
文責 中屋晋
☆::::::::::::::::::::::::::::::::::☆
以上をお送りします。

【1】部員の心を変えるとっておきの話
~念ずれば通ず~
「願えば必ず叶う」といいますが信じられますか。叶うと言ったって叶うものと叶わないものがあるでしょうと普通思いますね。

その辺どうなんでしょう。

人間の動作のもとになる意識には、潜在意識と顕在意識があります。簡単に言えば潜在意識は無意識にすること、顕在意識は意識してすること、其々のもとになっているわけです。

さて日常の行動はどれくらいの割合で、この潜在意識と顕在意識によってコントロールされているのでしょう。

これは90%が潜在意識だそうです。つまり、内臓やホルモンの分泌の動きはもちろんですが、歩く、食べるなどの動作は意識して動かしているケースはほとんどないということですね。

このことは思考パターン、行動パターンにも同じことが言えます。これらはほぼ潜在意識によって形成されているのです。

ということは意識的に出来ることというのはかなり限られているのです。なので、限られた意識的に出来ることで潜在意識に働きかけることがポイントです。

潜在意識、つまり無意識の行動の割合がほとんどということは、自分の行動を変える有力な方法は”潜在意識に意識的に働きかける”、ということ。

例えば、「優勝する、優勝する」と毎日10回唱えれば潜在意識にインプットされます。バカみたいことですが、これによってある一定方向への思考パターン、行動パターンが形成されるので、まさに結果がついてくるということになるわけです。

「優勝する、優勝する」と唱えるだけで優勝出来れば苦労はしないよと思われるかもしれません。でも、このキーワードがインプットされた潜在意識によって行動パターン、思考パターンが形成されるので唱えたことの実現の可能性が飛躍的に上がっていきます。

例えば、日々刻々あらゆる場面で行動の選択があります。計算して判断する時もありますが、実は殆どが無意識に選択し行動しています。そこに潜在意識に刷り込まれたバイアスが影響するというわけです。つまり「優勝」に向けた行動がしたくなる、行動の傾向が強くなるということです。

これによって得られた成功体験は、また潜在意識にインプットされ、成功のためのスパイラルに入っていくことになります。

なりたい自分を想像することを習慣にすることは、願いを叶えるために、有効な手段なのです。

瞬間的に願っても潜在意識にはインプットされません。意識的に願いを積み重ねていくことです。

種をまかなければ花は咲きません。成功のイメージを持つこと、それを習慣にすること、全てはここからだと思います。


【2】部活News
○「鈴木大地」スポーツ庁長官に訊く 高校野球が抱える深刻な問題点
https://news.livedoor.com/article/detail/17011644/
(ライブドアニュース)

○夜10時、働く教師だらけ 実習生に「ここが学校だよ」
https://www.asahi.com/sp/articles/ASM8Z6KN8M8ZUTIL033.html
(朝日新聞デジタル)

○「いじめ自殺」の調査結果を私立校がないがしろにできる理由
https://this.kiji.is/538976130454750305?c=39546741839462401
(47News)

○サッカーJ1仙台、効率的な練習法を部活動に 中学教諭に初の講習会
https://www.kahoku.co.jp/sports/vegalta/20190831_07.html
(河北新報)

○養護施設の子どもが「1+1=2」理解できない事情 「数字の概念」がわからない子どもたち
https://news.nifty.com/article/magazine/12208-384877/
(niftyニュース)

【3】公認スポーツ指導者資格の更新研修として承認されました
★日本スポーツ協会から公認スポーツ指導者資格の更新研修として承認されました
<10月部活指導員研修、参加者募集中>
7月1日より募集を開始しており、すでに申し込み頂いておりますが、
恒例の部活研主催の研修会を以下の要領で開催します。

今回の第1部の講師の谷野氏は、実はジュニアユース時代にベンチを温めていたそうですが、何とその横には本田圭佑選手がいたそうです。
そんな経験を踏まえスポーツメンタルについて深いお話しをして頂きます。
第3部は、当協会顧問の部活動学会会長の長沼豊教授(学習院大学)に部活動の抱える問題や背景についてお話し頂きます。
いつもの様に中身の濃い研修会になると思います。
奮ってお申し込み下さい。

研修会の詳細は、↓↓↓↓

◆秋の部活指導員研修会について
10月部活指導員研修会「学校教育の一環の部活動指導」
◎講習終了時には、当協会認定の「部活動指導員研修」受講証書が交付されます。
<詳細>
2019年10月22日(火)祝日
会場:東京都立三田高等学校
 参加費 学校教員2,000円  部活動指導員3,000円(当協会会員無料)
1部:13:00~14:00 スポーツメンタルトレーニング講習 
講師:ココロツクル株式会社 代表 谷野 隆太   
~自身が持てる力を最大限に発揮するためには ~

2部:14:00~15:00 部活動指導のガイドライン解説  
講師:日本部活指導研究協会 代表理事 中屋 晋
~長年の部活顧問の経験をもとに部活動指導のガイドラインを具体的に解説~

3部:15:10~16:10 日本の部活動の現在・過去・未来 
講師:日本部活動学会 会長 学習院大学教授 長沼 豊 
~部活動の歴史を振り返り、部活動の現状と未来を考える~
質疑:16:10~
懇親会 18:00~

◎申し込み、詳細はこちら
https://kokucheese.com/event/index/570767/


【4】変化した日本の気候風土に合わせた部活動
[中学校段階から熱中症が増える]
学校種別こどの熱中症の発生件数は、高等学校の656件(48.9%)と中学校の608件(45.3%)とで全体の95%を占めます。

[1年生が多い]
これは、本格的な運動部活動が中学校から始まることが主な要因と考えられます。また、中学校、高等学校とも共通して、1年生の発生件数が多くなっています。
月別では、やはり8月が42%で断トツで、ついで7月が27%、9月が18%となっています。

[部活動時間中の発生が大半]
発生の場面としては、圧倒的に運動部活動で、発生が967件で全体の7割を越えています。
熱中症への対応など、この頻度から考えると、全ての運動部活動の担当者は、専門知識を備えておく必要があります。

[屋外で運動する気候ではない]
海外の熱帯地域から来ている方々も、日本の暑さには驚いています。もともと熱帯地域に住んでいる人は屋外での活動を避けることは当たり前の行動ですが、日本は暑くても通常の活動を続けてしまいます。
そろそろ、生活パターンを根本的に考え直す時期かも知れません。

やはり、原則運動禁止の表示の会場で、夏の大会を開催するのは無理があります。

【5】3Keys主催「誰にも頼れない子ども「ゼロ」を目指す活動」
3Keysとは、生まれ育った環境によって子どもの権利が保障されない子どもたちをゼロにするための活動をするNPO法人です。
https://3keys.jp/about/

その3Keysが主催する講演会で尾木直樹氏と森山誉恵氏の講演会を聞いてきました。

この団体は、児童虐待、不登校、いじめ、自殺など子どもたちを取り巻く不幸な現状と積極的に向き合って、取り組んできたという報告がありました。

その中で、これらの子ども達が直面している不幸な現状は、実は根本的には日本の構造的な問題に根差しているという指摘がありました。

例えば、日本はGDPと比較した行政による教育的支出はOECD加盟国で最下位になっていること、また、日本の教員の一人当たりの勤務時間は世界的にみて突出して多いこと、さらに子どもの貧困率はOECD平均より高いこと。

これらのことで学校において子ども達への目が行き届かず居場所を無くす子どもが増えたり、経済的に恵まれない環境の子どもは、大人の愛情や保護が不十分で家庭でも居場所を失う結果に繋がっているようです。

我々、部活研は、部活動の問題に取り組んいますが、1人でも不幸な子どもたちを救い、生き生きとした学校生活を送ってもらいたいと言う願いは同じです。

この会の最後にこんなアピールがありました。ご紹介します。
「どんな親も先生も完璧じゃなくても、子供たちが幸せになれる世の中。」


 今回もご高覧ありがとうございました。
 部活研はこれからも具体的に行動します。
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□発行 一般社団法人 日本部活指導研究協会

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一般社団法人 日本部活指導研究協会(略称・部活研)
「部活研通信」
”部活顧問のための部員の心を変えるとっておきの話" < 1. 8. 10 配信 Vol.45>
info@bukatau-japan.com
http://bukatsujapan.jimdo.com/
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暑さ本番です。周りでも熱中症で体調を崩したという話を多く耳します。
水分補給や十分な休憩など対策は様ざまですが、そもそもの予定を変更する判断も必要なようです。

さあ、今回も部活指導関連の情報をお届けします。
生徒をその気にさせ、背中を押すとっておきの話しもあります。

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それでは、以下、今回の目次です。
☆::::::::::::☆ 目次 ☆::::::::::::☆
【1】部員の心を変えるとっておきの話
【2】部活News
【3】10月部活指導員研修、募集開始!
【4】部活動問題と言われる5つの問題
【5】港区教育委員会を訪問
文責 中屋晋
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以上をお送りします。

【1】部員の心を変えるとっておきの話
~「日本一を目指す」という言葉~
サッカーJリーグを創設し、バスケットボールBリーグを改革した川淵三郎氏の講演を聞きました。

2015年、 日本のバスケットボール界が混迷のなかにあって、川淵氏に改革の担い手としての白羽の矢がたちました。

川淵氏は、バスケットボール界の幹部のヒヤリングから仕事を始めました。現状への認識、未来への展望などを聞くなかで、ある質問を投げかけたのでした。

「このままだと海外で活動できなくなります。どう思いますか」

この質問に耳を疑う回答が、日本バスケットボール界の幹部の口から。それは、

「我々は、日本一を目指しいるのだから、海外のことは考えていない」と、

川淵氏は、この声を機に決意を新たにし、改革のための行動をドラスティックに起こす英断することになります。その結果が今日のバスケットボール界の繁栄に繋がっています。

そして、もう1つ優秀な指導者のエピソードを紹介します。
日本代表ラグビーチームに南アフリカチームから劇的な勝利をもたらした名将、エディ・ジョーンズ氏の言葉です。

エディさんが、日本人の勤勉さを強みとして活用しつつ、更にメンタリティーを根本から変えることに挑戦する
過程でこんなことを言っています。

「日本の選手たちはこれまで大学やクラブで”日本一”にしか興味がなく、それで満足する、ドメスティックな考え方でした。」と。

果たして、この二人の指導者に共通する胸の内は、いかようなものであったのか。それは、日本一を目指すということで、思考の幅を狭めているのではないかということ。

つまり、国内限定で通用する戦術への意識の偏り、短期間に結果を出さなければというプレッシャー、旧態依然とした組織内のこだわりによる閉塞状態、これらから派生する弊害に対する危惧だったのだと思います。

これらは、最終的には選手育成するうえで大きな障害に繋がり、ここまで日本スポーツ界の可能性をどれだけ摘んで来たことか、ここで基本的なパラダイムシフトをする必要があるのではないでしょうか。
  
今、新しい世代の日本人トップアスリートは、確実に大きな視野をもって挑戦を始めています。そして、指導者の意識も変わりつつあります。

7月25日全国高校野球、岩手県大会の決勝戦に理性的に決断した大舟渡高校の国保監督の行動を称えたいと思います。


【2】部活News
○《部活が変わる 吹奏楽部は今》“ブラック部活”とささやかれ… 大会過密「見直しを」
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190730-00010001-jomo-l10
(上毛新聞)

○菊池雄星が語る“100球”の理由。「球数を投げる時期は20代半ば」
https://number.bunshun.jp/articles/-/839909?page=1
(NUMBER  WEB)

○高校の野球部員が減少する一因?「選手が主役」を取り戻すために。
https://number.bunshun.jp/articles/-/839968
(NUMBER  WEB)

○高校球児のスポーツ推薦に潜む危険。自分の進路を決められない選手たち。
https://number.bunshun.jp/articles/-/839940?page=1
(NUMBER  WEB)

○運動部の学生、勉強してる?「試験特別扱い」もある中…
https://www.asahi.com/articles/ASM6K53FLM6KUTQP01S.html
(朝日新聞)

◯部活体罰、成人後もトラウマに 暴力再生産の根深い構図
https://www.asahi.com/articles/ASM6Q7J9CM6QPTIL016.html
(朝日新聞)

○教員の勤務時間の国際比較(2018年)
https://tmaita77.blogspot.com/2019/06/2018.html?m=1
(データえっせい)


【3】10月部活指導員研修、参加者募集
7月1日より募集を開始しており、すでに申し込み頂いておりますが、
恒例の部活研主催の研修会を以下の要領で開催します。

「部活動の学校教育における位置づけが曖昧であることは、時間数も際限ないということにつながっている。
オプションである以上、際限なく出来てしまうということでもあるからだ。」
長沼豊著「部活動の不思議を語り合おう」より
http://u0u1.net/IVef
10月の部活研研修会は学習院大学、長沼先生にもご登壇頂き、議論を深めていきたいと思います。
研修会の詳細はこちらから

◆秋の部活指導員研修会について
10月部活指導員研修会「学校教育の一環の部活動指導」
◎講習終了時には、当協会認定の「部活動指導員研修」受講証書が交付されます。
<詳細>
2019年10月22日(火)祝日
会場:東京都立三田高等学校
 参加費 学校教員2,000円  部活動指導員3,000円(当協会会員無料)
1部:13:00~14:00 スポーツメンタルトレーニング講習 
講師:ココロツクル株式会社 代表 谷野 隆太   
~自身が持てる力を最大限に発揮するためには ~

2部:14:00~15:00 部活動指導のガイドライン解説  
講師:日本部活指導研究協会 代表理事 中屋 晋
~長年の部活顧問の経験をもとに部活動指導のガイドラインを具体的に解説~

3部:15:10~16:10 日本の部活動の現在・過去・未来 
講師:日本部活動学会 会長 学習院大学教授 長沼 豊 
~部活動の歴史を振り返り、部活動の現状と未来を考える~
質疑:16:10~
懇親会 18:00~

◎申し込み、詳細はこちら
https://kokucheese.com/event/index/570767/


【4】部活動問題と言われる5つの問題
2014年3月から具体的に部活動の問題に取り組みを始め、部活動の関係機関との意見交換、研究会への参加、更に当協会主催の研修会で行われたシンポジウム等の貴重な情報収集の機会を重ねてきました。
ここで部活動の問題を5つに整理してみました。

1、教員の働き方に関わる問題
2、生徒の参加強制に関わる問題
3、学校推薦に関わる問題
4、教育課程に関わる問題
5、スポーツ指導に関わる問題

1、教員の働き方に関わる問題
教員の勤務時間や精神疾患の患者数についての調査からも明らかなように、長時間勤務の状態が現実問題として
過剰な負担となって、様々な場面に影響を及ぼしています。
この長時間勤務の中身を分析すると部活動への指導時間が多くを占めていることがわかります。部活動指導のた
めの土日勤務、時間外指導の問題は、今まで当たり前とされてきたことです。
教員は本来は教科指導に力を注ぐべきなのに、部活動指導に時間を割かれ、十分な教科指導の準備も出来ない状
態になっています。
残業代もない教員が時間外で部活動を指導していることが当たり前のように行われ黙認されてきたのです。

2、生徒の参加強制に関わる問題
部活動への参加について全員参加という規定はどこにもありません。
ただ昭和40年代に「必修クラブ」というかたちで全員参加のかたちをとった時期があったため、その後変遷の末、平成10年に「必修クラブ」は廃止されたものの、全員参加の空気が根強く残っているわけです。
自主的、自発的な活動と謳われているのですが、本分である教科学習への時間を犠牲にして、休日もなく、連日長時間の練習を強いられる現状があります。
背景には、進路にとって重要な資料とされる調査書の記載内容への影響を示唆しながら、生徒のやる気や意志に基づくものではない参加が強いられています。

3、学校推薦に関わる問題
学校教育における部活動の存在感は、教科活動以上のものがあり、教科活動同等もしくはそれ以上に進路先では重点を置いて評価をしている場合があります。
進路に関わる調査書のなかでは、部活動の全国大会等の活動履歴は大きな評価ポイントであり、推薦基準として決定的な判断に繋がることは珍しくありません。
部活動の参加の如何が調査書の記述に影響があるという根拠のない圧力が、同調圧力を生み、参加することにノーと言えない空気を校内に作ってしまっています。
イジメやパワハラに耐え部活動を続ける背景には、進路に関わる調査書の部活動の記録が大きなネックになっているケースは少なくありません。

4、教育課程に関わる問題
学校の活動を大きく分けると、教科活動と特別活動に分けられます。
教科活動は、国語、英語、理科等々のいわゆる教室等で授業として行われているもの。特別活動とは、文化祭、
体育祭、修学旅行等の一般的に授業と言われる活動以外のもの。
学習指導要領では、部活動は教科活動でも特別活動でもありません。課外活動になります。
立ち位置としては、”教育課程に関連付けて行うべき活動”という表現にとどまっています。
問題は、学習指導要領には課外活動の扱いで指導の基準となる記述はほとんどないにもかかわらず、学校教育なかで大きなウェートを占める教育活動になっているということです。
制度設計が曖昧なので、最近までほぼ無制限に活動が出来る状況にあったとも言えます。

5、スポーツ指導に関わる問題
部活動の多くは運動部活動になるので、スポーツ指導との関連で議論になることが多くなります。
部活動の顧問を引き受け、実際に技術指導までする教員でも、スポーツ指導者のトレーニングを受けた経験がない方もいます。
昨今、巷で報道され話題になる体罰、暴言、パワハラ等の問題行動は、スポーツ指導者としての認識不足が原因と言えるでしょう。
養成の仕組みも出来ていないのに、なかには門外漢の教員に技術指導を強制するケースもあり、社会のスポーツ
指導者育成のシステムとの連携も必要な時期にきていると思います。
専門の知識を持ったスポーツ指導者が指導に当たることが、生徒の安全を守り、やる気や才能を伸ばすことに繋
がるのです。

これら5つの問題を解決するためには、2つの大きな壁があると言われています。
それは、1つは人材の壁です。部活動指導で今まで教員が担ってきた部分を誰かが替わってするならば、その人材をどのように確保するか。
ここには、新しい指導者配置システムが必要でしょう。

もう1つは予算の壁です。部活動の指導を教員がするにしても、外部の指導者がするにしても、それに対する報酬を新たにどう捻出し、確保するか。
ここには、指導報酬を各方面から独自に集め配分する新しい組織を考えてはどうでしょう。


【5】港区教育委員会を訪問
8月6日、港区教育委員会を訪問して来ました。
指導主事の菊池先生と面談しました。

まず、当協会の取り組みと実績を含めて説明させて頂きました。
港区教育委員会としても、部活動の現状に対する新しい対策の必要性を強く感じていらっしゃるようでした。
現状の部活の指導者に対する問題点などについて、生徒や保護者の方々からも意見をお聞きになっておられるようで、特に部活動指導員の指導スキルの向上、維持については、大きな課題意識をお持ちのようでした。

当協会の活動実績を理解して頂き、10月の部活動指導員研修について、港区教育委員会の後援をご検討頂くことと、港区内の中学校へのチラシの配布協力を頂けるとの回答を頂きました

恐らく全国の自治体の教育委員会でも外部指導員の人材確保と研修育成について苦慮されていることと思われます。当協会では、今後も自治体との協力体制を組んで活動を広げていきたいと考えています。

※お願い
自治体の教育委員会をご紹介頂ける方、ご一報下さい。


 今回もご高覧ありがとうございました。
 部活研はこれからも具体的に行動します。
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2019年7月

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一般社団法人 日本部活指導研究協会(略称・部活研)
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いよいよ梅雨入りですね。
じめじめ憂鬱な季節、でも雨が降るから、晴れの日の良さがわかるということもあります。
うまく気持ちを切り替えていきましょう。

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【2】部活News
【3】10月部活指導員研修、募集開始!
【4】「子どもたち、守れますか~学校の死角~」
文責 中屋晋
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以上をお送りします。

【1】部員の心を変えるとっておきの話
~自分だけが行動をすると損をする~
人は誰しも、基本的に自分が得をしたいと思って行動します。なかなか自分を犠牲にして行動するということは難しいことだ思います。

部活動でも部内の人間関係がこじれたり、思うような活動の結果が出なかったりした時、雰囲気が悪くなり、それぞれ自分勝手な方向に気持ちが向かいがちになります。

こんな状況になった時、活動は停滞、あるいは最悪の場合は解散という事態になりかねません。

この様に活動が停滞した場合、誰か1人が頑張って熱心に活動しても組織としての機能を改善することになかなか繋がりません。

なぜなら、他の部員の意識の底には、黙ってじっとしている方が得だという思いがあるからです。だから、敢えて行動して、責任を負ったり、目立ったりするようなことはしません。

この場合、どうすればいいのか。方法は2つです。

1つ目は、リーダーシップによって解決する方法です。
具体的には、ある程度発信力のある人に、全体の利益の合計を考えて行動した方が、実は得なのだとアナウンスしてもらうという方法。

つまり、行動を起こした方が損だという意識の広がりで活動が停滞するより、全員で何かを作り上げたり、成し遂げたりすることによるメリットの方が、結果的には全員が得することになるということをリーダー的存在の人に伝えてもらうわけです。

2つ目は、部員同士で小グループを作り、上記の意図を出来るだけ共有して、徐々に部内の雰囲気や意識を変えて仲間を増やしていくという方法です。

いずれにしても、自分たちの部活動全体のパフォーマンスを考えたうえで、本当は何が損なのか得なのかを考えて、全体の利益の大きさに気づかせることが大事なことになります。

ポイントは、何のアナウンスもなく、単独で頑張ってしまわないこと。その場合、他の部員は、敢えてリスクを負いたくない意識が余計に働いてしまい、単独で頑張っている人だけが損をすることになってしまいます。

問題は、この辺の仕組みをリーダーとなると人、もしくは小グループで伝えていけるかどうかなのです。

みんながやらないなら自分もやらないという状況に組織全体が陥り、自分だけが行動して損をするくらいなら行動を起こさないという判断が支配する状況を経済学では、ナッシュ均衡といいます。

ナッシュ均衡に陥った場合、個々の勝手な利得を目指すだけではなく、全体を見渡して判断をすることで最適な解に近づくことが出来ます。

また、停滞とは逆に組織内に熱が帯びすぎて、止めるに止められない状況も、ナッシュ均衡なのですが、例えば加熱し過ぎた部活動などはそれに該当します。

止めようと言い出せない、言い出すと立場がなくなり自身に不利益が生じると感じてることは意外と多いです。

その場合も、本当に全体が得するためにはどうしたら良いかを考えてみたらいいのかも知れません。

もしかしたら、働いている割には、生産性が上がらない日本は、実はナッシュ均衡にはまっているかも知れませんね。


【2】部活News
○教員の勤務時間の国際比較
https://tmaita77.blogspot.com/2019/06/2018.html?m=1
(temita)

○教員仕事時間また世界最長 中学週56時間、部活や事務
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190619-00000170-kyodonews-soci
(yahooニュース)

○生活指導で言われたこと。地毛なのに「黒く染めて」
http://huffp.st/IbssLbA
(HUFFPOST)

○「校庭100周走れ」中学教諭を懲戒処分 千葉県教委
https://mainichi.jp/articles/20190626/k00/00m/040/276000c
(毎日新聞)

○恐怖の高跳び マット5センチ 中学の授業で骨折者
https://bit.ly/31Ppbue
(河北新報)

○「もっと投げちゃダメですか」でも練習制限の結果
https://www.asahi.com/articles/ASM6X0C4RM6WULOB01S.html
(朝日新聞)

【3】10月部活指導員研修、募集開始!
7月1日より募集を開始しており、すでに申し込み頂いておりますが、
恒例の部活研主催の研修会を以下の要領で開催します。
今回の第1部の講師の谷野氏は、実はジュニアユース時代にベンチを温めていたそうですが、何とその横には本田圭佑選手がいたそうです。そんな経験を踏まえスポーツメンタルについて深いお話しをして頂きます。
第3部は、当協会顧問の部活動学会会長の長沼豊教授(学習院大学)に部活動の抱える問題や背景についてお話し頂きます。
いつもの様に中身の濃い研修会になると思います。
奮ってお申し込み下さい。

参加お申込みお待ちしております。

◆秋の部活指導員研修会について
10月部活指導員研修会「学校教育の一環の部活動指導」
◎講習終了時には、当協会認定の「部活動指導員研修」受講証書が交付されます。
<詳細>
2019年10月22日(火)祝日
会場:東京都立三田高等学校
参加費 学校教員2,000円  部活動指導員3,000円(当協会会員無料)
1部:13:00~14:00 スポーツメンタルトレーニング講習 
 講師:ココロツクル株式会社 代表 谷野 隆太   
 ~自身が持てる力を最大限に発揮するためには ~

2部:14:00~15:00 部活動指導のガイドライン解説  
 講師:日本部活指導研究協会 代表理事 中屋 晋
 ~長年の部活顧問の経験をもとに部活動指導のガイドラインを具体的に解説~

3部:15:10~16:10 日本の部活動の現在・過去・未来 
 講師:日本部活動学会 会長 学習院大学教授 長沼 豊 
 ~部活動の歴史を振り返り、部活動の現状と未来を考える~
質疑:16:10~
懇親会 18:00~

◎申し込みはこちら
https://kokucheese.com/event/index/570767/


【4】「子どもたち、守れますか~学校の死角~」
6月24日「スポーツを考える会」主催のシンポジウムに参加してきました。

朝日新聞の北村晃司氏、木村健一氏のお2人による学校事故ビッグデータの分析をもとにした発表がありました。

このビッグデータは、学校内の事故に対する災害給付の申請を受けている日本スポーツ振興センターのデータの集計結果です。

日本スポーツ振興センターには、全国の小中高、幼稚園・保育園の生徒児童の95%が加入をしていて、上記施設の管理下で起きた事故によるケガや病気の報告を受けて、災害給付の対応をしています。

このビッグデータの分析でわかったこと。
・児童生徒は毎年減少傾向にあるにもかかわらず、変わらず毎年100万件の事故が発生している。
・内容についても、同じような事故が繰り返されて改善されない。
(校舎からの転落事故、プールでの飛び込み事故、部活動中の頭部への事故)
・事故の検証制度が形骸化され、事故防止に繋がっていない。

学校事故で多いのが、やはり部活動中の事故だそうです。中学で5割、高校で6割が部活動中の事故です。
競技人口が多いせいもあるが、統計では1番がバスケット部、2番がサッカー部だそうです。

脳震盪の後に、容態が急変して死亡に至った事例で、指導者の事後処理に対する知識の無さがもとで、重大事故にしてしまった事例ついての取材の話がありました。

参考までに、脳震盪後にすべきチェック項目を紹介します。
1、目を閉じてふらつきを確認
2、両手を腰に置いて真っ直ぐ立てるか確認
3、利き足を前に足を縦に並べて立てるか確認

なぜ、学校事故が毎年100万件も発生し続けているのか、その大きな要素に事故後の対応の不十分さが指摘されていました。
例えば、2016年から2017年に56件の死亡事故が起きているのですが、文科省が把握している詳細調査は4件のみだそうです。

遺族への調査もその都度行われるとは限らず、起きたことをきちんと分析調査をする仕組みを作らないと、再発防止への取り組みが一向に先に進まないという意見が多くなされていました。

学校事故への取り組みは、今後注視していきたいと思います。

◎以下サイトの紹介がありました。
「子供たち、守れますか」
学校現場で命にかかわりかねないような事故が毎年起きています。子どもたちを守るために、私たちはどうすればよいのか。データを手がかりに考えてみませんか。
https://www.asahi.com/special/gakko-shikaku/


 今回もご高覧ありがとうございました。
 部活研はこれからも具体的に行動します。
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